りとるてっくｉｔａサーキット
2010シリーズ耐久第11戦
レースレポート
りとるてっくｉｔａレース運営委員会

☆N1クラスは、山岸さんが安定した走りでじりじり後続を引き離して優勝！！
★ミニクラスは、中鉢さんの猛追を退けた三澤さんが優勝！！
☆ソニッククラスは谷口さんが今期初優勝！

N1：フルコース２０分間周回レース
ミニ、ソニック：EP、ハーフコース20分間周回レース

N1クラス
２位　武田　剛志さん　優勝　山岸　　純さん　３位　中鉢　和良さん

ミニクラス
３位　佐々木雅彦さん　優勝　三澤　崇弘さん　２位　中鉢　和良さん

ソニッククラス
３位　郡川　隆雄さん　優勝　谷口　二郎さん　２位　野村　順一さん

全体写真
朝は小雨が降ったり止んだりしてましたが、何とか１１時過ぎからレース開催に漕ぎ着けました（＾＾；

　１１／２８（日）、耐久シリーズ第１１戦が開催された。この日は朝から小雨がぱらつく、生憎の天候。ほとんど止んでいるのだが、なかなか路面が乾かない。１０時半頃からようやく日が差し始め、路面が急速に乾き始めたのを見て、ようやく開催となった。午後の天候も心配だったので、急遽、昼休み無しで一気に決勝まで終わらせることとなった。

　予選最初は、生乾きの路面だったのでＧＰのＮ１クラスから。５名でのタイム争いとなったが、特に中鉢さん、武田さん、山岸さんらがＰＰ争いを展開。特に２本目にいち早く山岸さんが３０秒台に突入し、ＰＰ決まりかと思われたが、ファイナルラップに武田さんが山岸さんを０．０４秒上回り、逆転でＰＰ獲得！２位山岸さん、３位中鉢さんとなった。

　ソニッククラスは、今回何故か３名と寂しい参加人数。谷口さん、野村さん、郡川さんがアタックしたが、全車路面が回復した２本目にベストを記録。特に谷口さんと野村さんがＰＰ争いを僅差で繰り広げたが、０．３秒差で谷口さんが競り勝ってＰＰ獲得となった。

　ミニクラスは、耐久シリーズでは多めの９台。強豪不在で注目を集めたのが、三澤さんと中鉢さんのＰＰ争い。予選１本目は二人だけが２５秒台で一騎討ちと思われたが、２本目には、ここに野村さんが加わり三つ巴。しかし、三澤さんが二人を突き放し、一人２５秒前半へ突入し、見事ＰＰ獲得となった。２位争いは同タイムであったが、セカンドタイムで上回った中鉢さんが２位、野村さんが３位となった。

　続けざまに決勝レースに突入。最初はＮ１クラス。概ね綺麗なスタートだったが、ＰＰ武田さんが若干出遅れる間に、山岸さんと中鉢さんが前に出る。しかし、次の週に接触などから中鉢さんと武田さんが後退、郡川さんが２位に浮上、山岸さんが単独トップへ。こうなると手練れの山岸さんにとっては願ってもない展開。後方が競り合っている間に、単独で速いペースを刻み、差を広げ始める。郡川さんの後方で中鉢さん、武田さん、佐々木さん等が３位争いを展開。バトルのせいで中々ペースが上がらない。２位郡川さんは単独２位で逃げそうな展開だったが、ここで全車一斉に最初の給油。ここを境にトップからじりじり引き離され始める。数周後、立て続けにミスした郡川さんをかわして中鉢さんが２位、武田さんが３位に浮上すると、ようやく順位が落ち着いた。この時点で２位中鉢さんとトップ山岸さんの差は２０秒以上。全車のベストラップが３０〜３１秒台と拮抗している状況だと、この差はかなり大きい。中鉢さん、武田さんは攻めが得意のスタイルであり、安定したペースを刻むのはどちらかというと苦手。若干ペースアップするものの、安定した山岸さんのペースと比べると平均するとイーブン。膠着状態のまま、２回目の給油も終了。この後、武田さんが中鉢さんから離れ始め、中鉢さんは山岸さんと同じペースの走行。結局、そのままゴールとなり、山岸さんがほぼ独走優勝となった。２位は中鉢さん、３位は武田さんとなった。

　次はソニッククラス。スタートは予選順位通りで、オープニングラップをクリア。トップの谷口さんはこの展開なら引き離しに掛かる・・・と思ったら、スプリントレースのスピードがない。谷口さんは耐久シリーズ初参戦なので、バッテリーの持ちが心配らしく、序盤からセーブ気味。一方の追う野村さんは、全開で行くと持たないとの経験から、こちらもセーブ走行。３位の郡川さんもスケールウイングの影響か、リヤタイヤの負担が大きいため、ペースが上がらない。こうして３台がそれぞれの思惑や状況からいきなり抑え気味で走行を続ける。後方を見ながらの走行に谷口さんは慣れていないせいか、序盤一瞬ミスからスタックするが、リスタートは焦らずゆっくり野村さんの後ろに付ける。こういう順位の入れ替わりは微妙に心境変化をもたらすのだが、野村さんも谷口さんも黙って自分のペースを守る。その後今度は野村さんもミスし、再度谷口さんがトップに。ここからはギャップを見ながらパワーセーブモード。時折野村さんが僅かにミスするたびに差が広がり、折り返し時点では７秒差。後半にはいると、差は１０秒近くまで広がるが、残り８分ゴロから野村さんが徐々にペースアップ。リズムも良く、じわじわ差を詰め始める。残り４分で４秒差を切るところまで接近してくると、ここから谷口さんも満を持してフルスロットル！・・・と思ったが、アクセルに手応えが無い（＾＾；追う野村さんも当然全開だが、こちらもパンチがない（＾＾；；こうなるとどのくらい残量が残っているかの勝負。ここから３〜４秒差のまま膠着状態に。目一杯ペースを上げる二人のペースは全く同じで差が変化しない。そして迎えたファイナルラップ（？）、谷口さんはゴール直前にもう一周行けるタイミングだったが、野村さんとのマージンを食う形でゴール直前にスローダウン。２０分のコールと同時にゴール！谷口さんが０．７秒差でトップゴールし、今期初優勝を飾った。２位は野村さん、３位は郡川さんとなった。

　最後はミニクラス。スタートで三澤さんと中鉢さんが飛び出し、早くもトップグループを形成、序盤からタイマン勝負の様相に。ストレートの伸びる中鉢さんに対し、きっちりライントレースしインフィールドの速い三澤さんの攻防は、インフィールドで離れ、ストレートで中鉢さんが近づくと言う形で、計測ラインを通過するときは０．５〜１．５秒差。約１０周ほどこの状況が続くと、三澤さんのミスを突いて中鉢さんがトップに。しかし、中鉢さんのマシンは速いものの、リヤが跳ね気味で安定しない瞬間がちらほら。程なく中鉢さんもミスし、三澤さんがトップに返り咲く。その直後の１０分経過直前、ここで中鉢さんが横転する間に差が１０秒以上に開いてしまう。これで三澤さんは楽になったかと思われたが、今度は三澤さんもミスからロスしてしまい、結局、その差は２．５秒にまた詰まる。ここから徐々に２台のペースに差が出て、徐々に三澤さんが中鉢さんを引き離すが、４秒差まで開いたところから中鉢さんがペースアップ。２．２秒まで詰めたのだが、残り２分でまたもミスしてしまい万事休す。三澤さんがそのまま逃げ切って優勝となった。２位は追い切れなかった中鉢さん。３位には序盤上位争いに加わりそうだったが、中盤からペースダウンした佐々木さんが入賞となった。

　最後に表彰式＆抽選会が行われ、昼休み無しで開催されたレースも２時過ぎに終了。幸い、その後も雨が降ることはなかったが、日が山陰に沈むと、直射日光が差さず急に底冷えしてくるサーキット。早々と切り上げる参加者であった。次は年末近い最終戦。ほとんどのクラスでシリーズチャンピオンが確定していない状況。土壇場の逆転劇を期待したい。　

優勝者セッティングデータ

2010年はスプリント／耐久各シリーズでEP／GPクラス併催！
スプリントシリーズ　第12戦　2010/12/12（日）　反時計回り
耐久シリーズ　　　　第12戦　2010/12/26（日）　反時計回り

皆さんの参加をお待ちしております。
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